軒先にかかる「のれん」はなかなか風情がありますが、
「のれん分け」「のれんが古い」などというように、商売と
のれんには切っても切れない関係があります。一杯飲み
屋だけではなく、昔は商家という商家にのれんがかかって
いました。
それが、時代とともにほとんど姿を消してしまいましたが
飲み屋だけに残ったのには、のれんにつぎのような効果
があったからだと思われます。
のれん越しに店内を見ると、なかの様子が見え隠れしま
す。これに、客を誘い込む力があります。店内がすいてい
ればしみじみと飲みたくなり、混んでいればわいわい飲み
たくなるのが酒飲みではないでしょうか。その心理を微妙
に刺激するわけです。
また、はじめての店のときに、ドアを開けて入るのには、
かなりの抵抗感がありますが、のれんをくぐるのには、そう
いった抵抗感はあまりありません。
要するに、店内を垣間見せることで、のれんは客を吸引
しているのです。その最たるものが、一杯飲み屋特有の
「縄のれん」です。この場合、店内は丸見えです。
伝統を現代ビジネスに生かした”のれん”。今後もそう
簡単には姿を消さないでしょう。
参考までに・・


2011年03月12日 
一杯飲み屋の”のれん”には隠された魔力がある?
posted by 近鉄八尾中央口センター at 21:00
| ヨッパライ